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学校行事等への背負子の貸出 [所感]

先日、関西の中学校の特別支援学級の先生へ背負子(さっちこキャリー)の貸出しを行いました。

転地学習(今は林間学校とか言わないんですね)で山登りがあり、その先生が担当する車椅子の女子生徒は、みんなが下山する途中から合流と最初から計画されていたそうですが、なんとか頂上で一緒に景色を見られないものかと、いろいろと検討している中でしろうまの会のホームページにたどり着き、背負子の貸出をお願いしたそうです。

先生からのメールの内容の一部を紹介すると

交流学級で友達の輪も広がりつつある彼女が、みんなと一緒に何か一つやりとげたら、またこれからの学校生活が変わってくると思います。
彼女が入学してきて1ヶ月。色んなことに挑戦したい思いと現実の狭間で、嬉しかったり葛藤したりの彼女の思いに寄り添ってきました。「楽しかった!」と彼女もみんなも転地学習から帰ってこられたら最高です。

そして何より、アレも参加できない、コレもやめとこう、と、少しマイナスの思考に入っている彼女に、明るい報告ができるのが楽しみです。

当日は天気も悪く、頂上に行かず結果的に背負子も使わなかったそうで、帰ってからの彼女の山の感想は「寒かった」だけだったそうです。(それぐらい強烈な風だった)

いつでも山に行ける自分たちは「天気ばかりはしょうがない」といえますが、さぞかし先生も無念だったと察します。

 以前、何度か小学校の遠足の手伝いでしろうまの会のメンバーと一緒に車椅子の生徒を担いで山に登ったことがありますが、大体は親からの依頼で、先生からというのはありませんでした。参加してみると先生も、他の生徒を見るだけで精一杯で車椅子の生徒を何とか一緒に行動させるというような発想にはならないのも、無理のないような気がしました。なので、今回の依頼が先生だったので意外でした。

 親でも先生でも大人の思いは「頂上の景色を見せてあげたい」とかですが、当人はそれよりもみんなと一緒にいられるという方の喜びの方が強いのでは、と感じています。なので、我々が参加した時は出来るだけクラスのメンバーにも車椅子を押してもらったりもしました。自分としては「いつか、大人になって時に思い出してくれたらなぁ・・」というくらいの気持ちでお手伝いしています。

 現在のしろうまの会は、どちらかというと山の会という形式のため中には、会員以外への協力が主体ではありませんが、個人的にはハンディがある人にも少しでも山を楽しむ機会を持ってもらえればと思い活動してきました。
 
 山の会という組織の中、また現状を考えると出来ることに限りもありますが、これからも補助道具等の貸出などは積極的に行っていきたいと思っています。そのことにより、ひとりでも多くの人に山や自然に触れ合う喜びを感じてもらいたいと改めて思いました。

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